みずほ銀行のシステム障害はもはや何なのか。
3メガバンクの中で、みずほ銀行だけがここまで障害を多発させるのにはやはり理由があるのでしょう。
8月の大規模障害で今年5回目の障害。
そして、9月にも数時間一部ATMが使用できないという障害もありました。
4000億円以上かけたシステム統合がマルチベンダーで構成されていた為だとか、稼働後3年でシステム要員を6割削減したことが問題だとか、いろいろと言われています。
まぁこれだけの大規模システムを構築した後、開発要員は解散するので単純に6割削減したことが問題ではないと思うんですけどね。
それ以外にも、運用をIBMと共同でやるよう新たにシステム運用会社を立ち上げ、IBM主体で運用するようになったこともあるかもしれません。
システム構築も年々難しくなってきています。
それぞれの得意分野が縦割りになってしまい、ネットワーク担当、DB担当、ハードウェア担当、ディスク担当といったそれぞれの専門要員が設計するのが現在の主流です。
そのため全体把握している人がいなくなってしまっています。
オーケストラで指揮者がいないような状態です。
特にシステムは専門用語が飛び交うので、技術的にすべてを把握することは難しく、ある程度は任せないといけないのですが、大きな方針、コンセプトはしっかりと出して、全員にしみ込ませないと、やはり目的と違うものが出来てしまうんですよね。
ここまでの大規模システムを作り上げてしまったので、総点検を行うにも膨大な検証が必要となります。
新規に作るよりも点検の方が難しいことも多いです。
かといって、また新たにシステムを構築するなどといったことも出来ません。
ここからどのように立て直していくか、気になるところです。